急速に高齢化が進んでいます
日本は少子高齢化が進み、まさに超高齢社会を迎えました。 日本人の平均寿命は、男性が 81.09歳、女性が 87.14歳(令和5年)と世界一の長寿国となっています。一方、第1次ベビーブームの頃が毎年 270万人前後、第2次ベビーブームには 209万人の子供が生まれていましたが、ここ数年は 80万人を割り込んでおり、出生数が激減しています。 厚生省・人口問題研究所2023年発表の「将来推計人口」によれば、2070年には総人口の約2.6人に1人が65歳以上の高齢者になると推計されています。
「生きがい」「健康づくり」は高齢社会のキーワードです
超高齢社会に向かうなか、年金問題、介護問題、老人医療問題などとともに、「生きがい」「健康づくり」の問題が懸案となっています。 「人生100年時代」、長くなった人生をいかに健康で生きがいをもって送るかが問題となっています。長くなった人生では、現役をリタイアした高齢期に健康と生きがいを保持することが重要ですが、これは一朝一夕にはできません。 したがって、早い時期から実行し備えておくことが肝要です。しかし、主として中高年サラリーマンの場合、仕事だけが生きがいというような生活を送ってきたために、定年を迎えた途端に生きがいを失うケースが多数見られます。 そこで、リタイア後に備え現役時代からの、「会社人間から社会人間へ」「仕事人間からゆとり人間へ」といったライフスタイルの変革が叫ばれています。と同時に、中高年に対して健康と生きがいづくりを啓発し、機会・情報を提供し、相談・助言に応じる、といった役割を果たす支援者が求められていると考えます。
生きがいのクリエイトを支援する専門職
このような時代の要請に応え、(一財)健康・生きがい開発財団では、健康生きがいづくりを支援する人材の養成を行っています。財団で養成している、「健康生きがいづくりアドバイザー」は、「生きがいは与えられるものではなく,自ら実現していくもの」という視点で、その人にとってiの生きがいをクリエイト(創造)していくことを支援する知識と技法を身につけた専門職です。 「健康生きがいづくりアドバイザー」は、中高年齢者の在職中とリタイア後における健康生きがいづくりを企業や地域で専門的に支援するコンサルタントであり、他の機関や専門の職種などとをつなぐコーディネーターでもあります。その役割は、職域からの円滑なリタイアおよびリタイア後の自己実現に重点を置き、行政、企業、地域などの様々な組織や団体との連携を通して健康生きがいづくりを支援することです。
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