生きがい情報士通信5

生きがい情報士は人生歓喜のサポーター

髙山忠雄

東北文化学園大学医療福祉学部教授 髙山忠雄

健康長寿で明るい未来を!

誰もが健康長寿を願う21世紀は、『生きがい』をもとに新しい文化が花開く時代といえます。日本は世界の中でも、高齢化の速度が最も速いといわれています。その加速は、様々な構造改革に影響を及ぼし、人々の『豊かさ』や生活様態にも変化を余儀なくしています。

健康長寿社会の実現は、健康で豊かな生活を継続することですが、自らを演出することも大きな推進力になると言えそうです。これらをより良い状況にする方策は、個々人の生活予測と安心のための準備をすることなのです。これには中年期、できれば青年期から幅広く何事にも関心を持ち、社会との生き生きとした関係を持ち続けることがベースとなります。

ITは「健康・生きがい」の無限パワーの源

保健福祉サービスは、豊かな健康長寿社会の重要な潤滑剤といえます。その構成要素は、人的支援、経済的支援、物的支援、および情報支援が柱となります。特に、情報支援は主体性を尊重する、極めて有意義な支援といえます。適時に適切で有効な情報提供は、生活の質を高め、社会により適した生きかたの実現に向けての重要なアプローチです。一方、情報技術の進展では、人の環境において次の3つが注目されます。「チャレンジ精神発揚」「あくなき情報収集」「個別の劇場性」です。絶えず新しいものに挑戦したいという気持ちは、ベンチャー企業だけのものでなく、生きがいを育てることに一役買います。様々な視点から情報を得ようという姿勢は、予測と判断の点からも必須であり、複合的にメディアを活用することが大切です。リアルタイムでの情報収集・発信はさらに重要で、受信用発信用と2つの携帯電話を持つぐらいのチャネルの幅が、鍵を握るといえそうです。個人が主人公になるインターネット時代には、「スター感覚」を持つ必要があるかもしれません。

開拓する保健福祉の新システム

その方に適合した処方に基づく情報支援こそ、21世紀を展望した保健福祉サービスの新時代を築くものとして期待されます。それぞれの処方箋の作成とその実践を担う人材の育成は焦眉の急であり、次世代での要になると考えられます。生きがいある健康長寿は、すばらしい人生設計の成果であるとの認識を、すべての人が当然のことのように受け止めることではないでしょうか。それをサポートすることが『生きがい情報士』に託された領域といえましょう。ケアマネージャをはじめ、社会福祉士、介護福祉士など保健福祉の専門領域に加え、この新しい専門領域を付加することは、保健福祉やライフスタイル変革の動力源になると考えられます。『生きがい』に対する考え方と受け入れ方の転換を図ることのみならず、活力ある健康長寿社会に向けて、更なる新しい領域への拡大が大いに期待されるものです。

情報士訪問第5回「患者と医療現場をつなぐ掛け橋として」

生きがい情報士が社会で活躍する姿を取材してお届けするシリーズ。

5回目は、埼玉福祉専門学校社会福祉科医療福祉コースを1999年に卒業し、総合病院の医療福祉相談室に医療ソーシャルワーカーとして勤める田中利奈さんをお訪ねしました。

●総合病院の医療福祉相談室にお勤めだそうですね。

私の勤務している病院は、主に急性期の患者さんを対象とする救急病院です。交通事故や脳梗塞など救急車で運ばれてくる患者さんは、急性期の治療が終わると、その後の治療を慢性期病院で受けることになり、転院します。

●医療ソーシャルワーカー(MSW)のお仕事は?

仕事としてはまず転院相談があげられます。急性期治療が終わると、長期療養が必要なのかリハビリが必要なのか、その患者さんに合った受入先の病院をご紹介します。地域や費用なども含めてご家族の意向を勘案してお話を伺い、適切な病院を探します。在宅になる場合には、介護保険の申請や地域の在宅サービスの利用も含めてご紹介しています。また、医療費相談にのったりします。でも、病院内に相談室があることを知らない方もいらっしゃいますし、そこでだれが、どんな仕事をしているのか、なかなかわかりにくい職種だと思います。

●他にどんな相談を受けていらっしゃるのですか?

たとえば、誰に話して良いかわからない病気の悩み事、障害者手帳の手続き方法や内容など、もちろん、必要に応じてさまざまな“使える社会資源”のご紹介もします。そのほか、ありとあらゆる相談があります。直接対応できるものばかりではないので、その場合は適切な窓口をご紹介します。

●相談援助技術など学校で学んだことは活きていますか?

医療従事者の心構えや相談援助の姿勢など講義や実習で学んだことが土台になっていますが、現場でやってみないとわからないことは多いですね。社会福祉制度はどんどん変化し、老人医療も入った当初とはずいぶん変わっています。新しい制度などの重要情報にアンテナをはりめぐらしていないといけません。

●必要な情報はどこから入手するんですか?

資料などが、いつでも、いくらでも、ここに送られてくるのならいいのですが、残念ながらそうはいきません。自ら進んで集めないと、どんどん取り残されてしまいます。仕事を終えてから周りの仲間からの情報を集めたり、MSW対象の勉強会に出たりしています。今後はインフォメーションデスクでネットワークをつくったり、情報収集したりと、大いに活用させて頂きたいと思います。

●この仕事に就いた最初のころはいかがでしたか?

今年で3年目ですが、最初は、面接自体をできるだけうまく行なうことに精一杯で、目の前のことしか見えません。やっと周りを見る余裕ができてきたのが2年目位からでしょうか。そうすると、患者さんの表情も見えてきましたね。

一方、“新人だから”という言い訳は最初から許されていません。上司からの指導のとおり、相談員として患者さんと接する以上プロとして対応します。たとえば、よく分からない話題に対しての言い方一つで、相手の信頼度が違ってきます。そういう時は「今情報不足なので、調べて後日お返事します」とお答えするようにしています。私より年上の相談者の方から時にプライバシーに関わるご相談をいただくわけですから、その相手が“ものを知らない新人”では、信頼していただけません。背伸びしたいわけではないのですが、はじめは新人だと思われたくなくて、ずいぶんプレッシャーを感じてしまいました。

誤った情報に翻弄されないためのしっかりした情報源、活動母体、ネットワークを持つこと。つまり福祉に限らず正しい情報化が鍵だと思います。生きがい情報士にしても、資格を取ってからのネットワークづくりこそが大きな力を持つのだと考えます。一人では何も出来ません。是非皆さんの声を聴きたいです。

●いまのお仕事、気に入っていますか?

私にとって今はこの仕事以外考えられないです。もちろん、明日行きたくないということは、たまにありますが、心底から辞めたいと思ったことはありません。いまでも、いろいろなケースの中でつらいなと思うご相談もあります。ですが、仕事として相談をお受けしている以上、次の方の面接には気持ちを切り替えて臨むようにしています。

●仕事としての面白さは?

毎日、多くのケースがありますね。内容としては同様の転院相談もたくさんあります。ですが、前にもお話ししたとおり、おひとりおひとり相手が違えば話のすすめ方が違うわけですね。そこに、面白さややりがいを感じるのです。今、この仕事をやっていてよかったと思います。

●MSWに真剣に取り組んでいる田中さん。こうした真摯な逸材が、医療分野のみならず社会の各所でソーシャル・ワーキングできる活躍の場がほしい。そして今後の福祉全般にわたる情報整備が、田中さんの情報収集にかける手間暇と苦労を少しでも軽減することに、多いに貢献してほしいものである。

インタビューを終え、恩師の先生に声をかける田中さんの声音と仕草は、20代前半のフツーの若者のそれに変貌していた。先程までの凛とした姿との落差に、プロフェッショナルな仕事の厳しさを見せつけられる思いだった。

財団認定登録講師紹介

製造メーカーに勤務しながら、インターネットを駆使した情報の提供を続ける生きがい情報士のあたらしい活動スタイルに注目

蔭地敏男講師

蔭地敏男講師

“情報”という言葉に惹かれて

定年後の精神的な自立を目指して「健康生きがいづくりアドバイザー」の資格を、と思ったことが間違いの始まり(?)。さらに、情報化社会をにらんだ「情報士」という言葉の持つ、少し格好イイ(?)響きに惹かれてこの資格も取らせて頂きました。

情報士の資格について

現在の「アドバイザー活動」は、「ボランティア活動」に重きがありますが、70歳位まで働くのが当たり前となる長寿社会に突入した今、ボランティアだけでは、早い話、飯が食えないわけです。現在の「情報士」の活動・活躍により、認知度が上がり、インターネットの普及と相まって「情報士」の活躍の場が確実に増えることは、私を含め若い方々の生活設計にこの資格を資する意味でも、まことに喜ばしい限りです。同時に、溢れる「情報」から有益な「情報」を選んで提供することは、大きな付加価値「サービス」ですから“情報は有料”という社会的認識を広めることも、目下の「情報士」の隠された責務のような気がします。

情報士の活動について

定年までまだ10年以上、仕事は「情報士」とは全く関係なく、関連する領域の専門家でもない私は、もっぱら余暇を利用したボランティア活動に徹して、地道な活動を通じて「情報士」の認知度を上げようと考えています。

その活動内容は、①ホームページを通した健康情報の提供、②メールマガジンによる健康情報の提供、③地域の生涯学習活動への「インターネットで読み解く健康情報」と題して参加(茨城県生涯学習センター内「愛宕塾」の講師)、④地域での講演活動、等々というものです。

なぜ、“健康情報”なのか

ところで、何故、私が「健康情報」にこだわるのかをお話ししましょう。母親をガンで亡くし、自身も長年の慢性便秘から、ガン発病の恐怖と便秘の苦しさを克服する手段となる「乳酸菌」に出遭った体験に端を発します。腸内善玉菌が成人病予防の鍵となること、食餌を通じた生活習慣病対策が長寿に貢献することを知り実践する中で、医者でもない私が、インターネットを手段に、自然治癒力を高める食餌の方法や情報を届けることで、少しでも環境ホルモンやダイオキシンの影響及び生活習慣病を減らす事や、高齢化社会の鍵である老人医療費削減の為にも「予防医学」の手段をPRすることで、社会貢献ができると思ったわけです。

足りない知識を補うネットワークに期待

情報士は、ある面では専門性が求められますが、しかし全ての分野をカバーすることは不可能です。そこで、最近開設された「情報士の公式サイト」を利用して他の専門性を持った情報士との情報交換を通して、足りないところを補う多くのネットワークが出来上がって行く事を期待しております。

でも、ちょっと心配な面もあります。E-Mailアドレスを名刺に印刷しているにも関わらず、メールを受け取っても受信も確認しないし返信もしない情報士もおられます。ネット上でのエチケット「ネチケット」に配慮して、簡単な返信を行う最低限のネチケットで円滑なコミュニケーションを図り、情報士の輪を大きくされる事を願っています。経験をつんだ年配の情報士の情報・意見は、非常に「有益な情報源」なのですから。それを活かすも殺すも「あなたのクリック」に掛かっていることを認識して欲しいということです。

蔭地さんが運営するインターネット・サイト

▼とし坊の健康情報「Webのつまみ食い」

http://www.asahi−net.or.jp/~ny7t−ooj/yomitoku.htm

独断と偏見で選んだ「健康Webレポート」を通して、有益な健康情報を私なりに纏め直し、体系化しながら「私の健康法」として纏めた『健康生きがいづくりアドバイザー』としての講演活動用健康情報です。皆様の健康維持と長生きの為に是非ともお役立て下さい。

▼メールマガジン:とし坊の「読んで得する健康情報」

http://www.asahi−net.or.jp/~ny7t−ooj/mailmaga.htm

主に腸の働きを活発化する食品情報や、免疫力を高める食品等の情報や関連サイトの紹介を通して、医食同源を説くメルマガ。(週刊・無料)

▼「おなか健康!不老の秘訣!?」

http://www.asahi−net.or.jp/~ny7t−ooj/

健康と腸内菌叢は、密接な関係が有り、おなかの善玉菌を増やして健康増進!健康維持と生きがいを持って長生きを考える「生きがい情報士」のページ。)

本文に関係するインターネット・サイト

▼「生きがい情報士・公式情報サービスのページ」

http://www.ikigai−inf.com

▼日本語版ネチケット

http://www.cgh.ed.jp/netiquette/rfc1855j.html

生きがい情報士講師養成研修のしくみ

医療・福祉・保健の   生きがい情報士指定養成校が
専門資格取得者       推薦する教員
↓             ↓
受講審査

講師養成研修会での研修

認定審査試験
↓合格
養成講師登録

指定養成校、北から南から

指定養成校での実践をご紹介します。

◆東北文化学園大学

東北文化学園大学

本学は、杜と学びの都である仙台に平成11年に開学した「医療福祉」「総合政策」「科学技術」からなる総合大学です。学部の垣根を越えた「学際交流」に最大の特徴をもち、研究や教育で相互に協力しつつ新しい想像力に富む人材を養成しています。これらのコアスキルには、情報処理活用能力、実習・演習やゼミナールを据えており、21世紀の超高齢化社会に世界に向けて雄飛する中核的頭脳集団の養成が期待されています。

東北文化学園大学

四年制大学として初の『生きがい情報士』養成指定校に認定され、医療福祉学部の保健福祉学科でその養成が行われています。保健福祉学科は人々ができる限り健康でいきいきとした人生を送ることのできる福祉を教育のモットーとしています。したがって、生きがいを探る支援のできる人材を養成することは学科の教育目標にかなうものなのです。本学科卒業後には、介護福祉士(生活福祉専攻)、国家試験を経て社会福祉士(保健福祉専攻・生活福祉専攻)の資格を得ることになりますが、その専門的な援助技術の能力に生きがい情報の提供という援助能力が加わることで、より質の高いサービスの提供が可能になると期待されます。生きがい情報士として、人を支え、地域を支え、世界を支える、活力溢れる心優しい保健福祉システムのキーパーソンになるべく養成に尽力します。

◆アレン国際短期大学

アレン国際短期大学

本学は、タマシン・アレン女史(昭和初期から東北農山漁村において、宣教と奉仕に生涯を捧げられた)が1970年に開学した短期大学です。開学以来、国内外に英語コミュニケーション能力と教養溢れる国際人を多数輩出してきました。本学は、真の国際交流には相互の文化を理解することが不可欠であると考え、よりヒューマニズムにあふれた真の国際人の養成という時代の要請に応えるべく、平成14年度より「英語英文科」から「人間コミュニケーション学科」に生まれ変わります。

アレン国際短期大学

これまで本学が培ってきた英語教育による国際人養成の伝統(姉妹校である米国メリー・ハーデン・ベイラー大学との単位交換提携)を継承しつつ、国際社会から地域社会への橋渡しができる人材育成のために、国際福祉・地域福祉の学問を柱とした社会福祉系専門科目の充実化を図っております。その一環として、平成13年度より『生きがい情報論Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ』を開講科目に導入し、生きがい情報士の受験資格を得る事ができるようになりました。岩手県においても高齢化が急激に進展しており、今後「生きがい情報士」はなくてはならない存在であります。本学は、生きがい情報士にとって必要不可欠なコミニュケーション技術にさらに磨きをかけ、優れた『生きがい情報士』を養成すべく熱意を持って取り組んでいるところであります。

◆新潟福祉医療専門学校

新潟福祉医療専門学校

本校は新潟市の西部に位置し、春は新川のさくらが教室を舞う中で授業を行っています。1986年新潟では逸早く福祉の専門学校として開学されました。人間の生活を時間という切口で考えると、大きく3つに分けることができます。寝たり、食べたり、排泄したり生命を維持するために必要な生活時間を基礎生活、仕事をしたり、社会との接点を持つ時間帯を社会的役割生活、そして残りの時間帯は自身で自由に時間をデザインする自由時間です。この生活が加齢や障害などの事情により自身で営めなくなったとき、福祉サービスを受けることになります。そこで、基礎生活を援助する役割を介護福祉学科(3年制)が担い、社会的役割生活を援助するため社会福祉学科(4年制)が存在します。

新潟福祉医療専門学校

そして自由時間を援助する役割で、福祉コミュニケーション学科(2年制)が福祉レクリエーションを中心に生きがい援助をおこないます。このように生活支援を中心に学科が構成されています。学校ではそれぞれに必要な知識・技術・心構えを学習させ、資質の高い専門家を養成しております。さらに福祉を考える上で、サービスが必要となった時だけでなく、人間として生きていくうえでの視野を広げる必要があると考えます。情報処理科目の設定と共に講師の先生方に生きがい情報士の役割をご理解いただき、その内容を授業に盛り込むことができました。より多くの生きがい情報士を誕生させたいと思っております。

12年度資格審査試験の報告

平成12年度資格審査試験が平成13年1月13日に全国の指定養成校で実施され、1,596名の受験者が、知識問題60分、演習問題60分の試験に臨み、1,333名の方々がめでたく合格されました。

合格率は83.52%(平成11年度665名受験、560名合格、合格率84.21%)です。うち、3月末に養成校を卒業して認定登録されたみなさんは、4月からさまざまなフィールドで活躍なさっています。

学校学科別合格者数一覧

北海道ハイテクノロジー専門学校保育福祉科
17名

青森中央短期大学幼児教育学科専攻科福祉専攻
4名

弘前ホスピタリティーアカデミー介護福祉科
55名

八戸社会福祉専門学校介護福祉科
54名

仙台福祉専門学校福祉情報学科
6名

仙台福祉専門学校福祉事務管理学科
2名

ジェイク国際ビジネス専門学校社会福祉本科
22名

福島情報ビジネスカレッジ生きがい情報学科
4名

筑波研究学園専門学校福祉医療情報学系
9名

埼玉福祉専門学校社会福祉科
68名

白梅学園短期大学福祉援助学科
3名

東京医薬専門学校健康栄養科学科
4名

東京医薬専門学校薬業科
50名

東京医薬専門学校心理技術科
126名

東京医薬専門学校医療秘書科
100名

東京福祉専門学校介護福祉科
106名

東京福祉専門学校社会福祉科
133名

東京福祉専門学校医療福祉科
130名

東京スポーツ・レクリエーション専門学校スポーツヘルス科
17名

お茶の水医療秘書歯科助手専門学校医療情報科
2名

東京衛生学園専門学校総合医療ケア学科
35名

東京衛生学園専門学校看護学科
2名

東京衛生学園専門学校東洋医療総合学科・東洋医療はりきゅう学科
2名

豊島医療秘書福祉専門学校社会福祉事務学科
6名

日本福祉教育専門学校健康福祉学科
6名

日本福祉教育専門学校社会教育学科
5名

神奈川情報通信専門学校情報OA学科
26名

神奈川情報通信専門学校情報処理学科
34名

豊田学園医療福祉専門学校介護福祉学科
1名


古屋法経情報専門学校金山校ヒューマンビジネス科
14名


古屋法経情報専門学校金山校福祉ビジネス科
4名

聖泉短期大学情報社会学科
8名

日本メディカル福祉専門学校社会福祉士科
8名

大阪ビジネスカレッジ専門学校スポーツ産業学科昼間部
4名

日本理工情報専門学校スポーツ科学科
4名

播磨中央福祉専門学院介護福祉学科
18名

神戸医療福祉専門学校中央校介護福祉士科
32名

和歌山社会福祉専門学校介護福祉科
17名

旭川荘厚生専門学院介護福祉科
33名

旭川荘厚生専門学院福祉研究科
1名

瀬戸内短期大学養護教育学科
11名

愛媛医療福祉専門学校社会福祉科
31名

近畿大学九州短期大学生活情報科
2名

鹿児島医療技術専門学校社会福祉科
39名

鹿児島ハイテク専門学校医療福祉秘書科
65名

国際リゾート・スポーツ科学専門学校スポーツ科学科
11名

国際電子ビジネス専門学校医療福祉ビジネス科
2名

資格審査委員会から

資格の特質上、広い知識と応用力さらに情報技術まで要求される生きがい情報士資格審査試験の受験準備は決して楽なものではないと思います。ましてや、他の資格試験や就職試験、実習などと同時進行で受験準備を進めねばならないみなさんには頭が下がります。委員会では少しでもそんなみなさんの励みになればと、特に成績優秀な学校と個人に対して表彰を行なっています。12年度も11年度に引き続き、3月3日の主任教員研修会において表彰者発表を行ないましたが、今回は誠に残念なことに、一養成校において不正(と疑わしき)行為があったことをご報告するとともに紙上での表彰者発表は控えさせて頂かなければなりません。

当該校側からの「疑わしいと思われる事実があった」という旨の事情書の提出と「監督不行き届きであった」ことを理由とする主任教員の解任、さらには来年度の申請の自粛という自主的な改善措置の報告がありました。当該校の内部努力を評価して、委員会としての処分を今回は見送ることと致します。

資格支援事業の足跡

◆生きがい情報士インフォメーション・デスクサービス開始に寄せて

生きがい情報士的にいうと「100ギガ馬力ナノさー」

財団法人健康・生きがい開発財団事務局長 藤村宣之

藤村宣之

2001年は弊財団が設立して10周年を迎えるメモリアルな年。少子・高齢社会、そして高度情報社会という時代に“絶対必要とされる”マンパワーとして、情報技術を活用して生きがいづくりを支援する「生きがい情報士」という資格の認定・養成事業を始めてもう4年目を迎えました。

What is IKIGAI information??生きがい情報って何ですか?

この質問に答えることができた、目に見える形で示すことができた。生きがい情報士が今後どんな活躍を見せてくれるのか、具体的な活動の場面やステージのイメージがつかめた、そんな日が来たのです。

平成13年5月17日。この日、生きがい情報士が、「生きがい情報」がジャイアント・ステップを踏む。まさに生きがい情報士として飛び立った飛行士たちにとっての<生きがい情報基地>の除幕式、<生きがい情報母艦>の進水式ともいうべき、記念日となったのです。その日私たちは、生きがいを支える人と人、情報と情報、ネットワークとネットワークが行き会い・行き交う交差点ともいえる時空間を共有・体感しました。私たちのねらいは、生きがい支援をコンピュータ化することではありません。もちろん、コンピュータの「力」やインターネットの「力」が情報力のメインだとも、ITが万能だとも思っていません。とにかく情報検索など基礎的なコンピュータ技能があればいいので、ポイントは個々人のニーズに合った、引き出すべき情報のありかを知っていて、できればより速く取り出せて、提供することのできるスキルがあればいいのです。

生きがい情報士は生きがいニーズと生きがいプログラム(メニュー)のマッチング・プロ。生きがい情報を司る「第三の脳」を開発し身に付けパワーアップした生きがい情報士の今後の活動に、ますます期待は高まるばかりです。

◆主任教員研修会

2001年3/3(土)弘済会館にて、指定養成校の主任教員のみなさんにお集まりいただき、養成実施についての研修会を行ないました。

主任教員研修会

●養成校の養成実例をご発表いただきました。

名古屋法経情報専門学校・金山校教務課長 成瀬正直氏

1、生きがい情報士との出会い
ビジネス系学科でのチャレンジ

2、当校での取り組み方
養成基準カリキュラムと読み替え

3、インターネットの使用について
パソコンとプロバイダーの選び方

4、受験対策について
ビジネス系学校での福祉科目対策

●カリキュラム・シラバス適用事例をご紹介いただきました。

東京福祉専門学校講師 白橋和世氏

●2001年度版、生きがい情報データベースCD−ROMおよびオンラインサービスなどの情報技術の説明がありました。

◆生きがい情報士研究集会

「同日数多く関係者を集めて、恒例の研究集会を開催しました。今回は、養成講師でもある医師で健康運動指導士会・会長の神山五郎氏と、第一期生で、精神障害者共同作業所指導員の相馬史佳氏にご講演いだだきました。

生きがい情報士研究集会

研究集会●基調講演「生きがいの伝わり方」

NPO法人健康運動指導士会 神山五郎会長

自らのご経験を元に、障害を受容するところから始まる肯定的思考による能力開発という興味深い内容でした。

●活動報告「福祉の現場から」

心象めぐみ会共同作業所 相馬史佳指導員

生きがい情報士資格を取得した理由を手がかりに、精神障害者との活動を通して得た実感を生きがい情報士に引きつけて、お話しいただきました。

●質疑応答・意見交換では

「有効な情報提供とは」という質問に、神山氏から「惚れた相談者でないと、言われた情報を利用しない。」という名言。「生きがい情報士の講義が役立ったか」という質問に、相馬氏が「ハートと教科書が特に役立っている」とうれしいコメント。

生きがい情報の発信とコミュニケーションをお手伝い

生きがい情報士Information Desk

サービス開始から早や2か月余りが過ぎた生きがい情報士Information Deskホームページサービス。毎日120件を超えるアクセスに支えられて、ますます内容充実をめざして成長中です。

インフォメーションデスク“昨日”

おかげさまで、サービス開始した6月のアクセスは、サーチエンジンへの登録がないにもかかわらず1600回以上のアクセス(利用時間28時間以上)、そして、7月には、2800回を超えるアクセス(利用時間52時間以上)と、順調にアクセス数が伸びています。

インフォメーションデスク“今日”

コミュニケーション

■あなたの街の情報士”をご活用ください。

実社会に羽ばたいた生きがい情報士や経験豊富な登録講師のみなさんの活躍している個人や団体をご紹介しています。

サービスメニューの中で、いつもアクセス度数ベスト3に入っているのが、このサービスです。

今のところ、団体や会での登録が、多いのですが、個人の職場や地域での活動や業務も、どしどし登録してください。登録は「‘あなた’を情報登録」「‘団体’を情報登録」で、所定の項目を入力して、送信するだけです。

登録の手順

「‘あなた’を情報登録」
「‘団体’を情報登録」

事務局が調査票を送付

回答を返送

内容を審査し、事務局が定める掲載基準にそって、内容を掲載

現在登録いただいている団体/個人は以下のとおりです。(詳細については、ホームページをご覧ください。)

  • 港南クラブ
  • マイライフデザイン事務所
  • 茨城県生涯学習センター内の「愛宕塾」
  • 岡山県健康生きがいづくりアドバイザー協議会
  • 山陽新聞カルチャープラザ天満屋教室
  • つかだともこ
  • 暮らしいきいきサポ-トの会
  • 生きがい情報士研究会
  • 兵庫県いきがい健康作り協議会
  • Ks Study Act Network 21

■フォーラム

一般向け、情報士専用、講師専用の3つのフォーラムが用意されています。情報士専用は、情報士の有資格者だけが入れるサービス、講師専用は、情報士養成に関わる教育者だけが入れるフォーラムです。どんどんご利用ください。

一般フォーラムでは、いま、たとえばこんなテーマで会話が弾んでいます。

  • みんなのお知らせ
  • 小泉改革で自殺者が急増する?/荒俣宏と黛まどか出演のフォーラム
  • セミ・ハード・バトル・トークやります/リサイクル運動について/人の動き研究室/こころに残る本に出会いました
  • 情報士に質問
  • 中高年の海外旅行/情報士の活躍場所/これ知ってます?/みんなで考える/フリーターとは何ものぞ!/貴ノ花の膝は/ラリアットを実感できる?/「生きがい」って何だろう?
  • いろいろコーナー
  • 「見してください?????」て変/中高年登山ブームに思う/救急講習を受けませんか!

情報士の広報

■電脳コンサルタント

すでに、ご存じの電脳コンサルタントPopoによる相談援助のシミュレーションです。Popoと会話しながら、適切な情報源を案内するので、一般からのホームページへのアクセスが増えるにつれて、利用が増えています。

■あなたの街の養成校

サーチエンジンの登録が進むにしたがって、アクセスがのびたメニューが、生きがい情報士を養成している全国の学校を紹介しているのがこのメニューです。一般への認知が進むにしたがって、重要な役割を占めそうです。

関連の最新情報提供

■ニュース Headline

毎週、一般には手に入らないニュースを含めて、独自に収集した最新情報を提供しています。また、ニュースと関連する機関や情報へのリンクを各記事に入れてありますので、概要だけではなく、さらに深く突っ込んだ情報収集も、簡単にできるように配慮されています。

ニュースの更新は、毎金曜日に行っています。

ニュースは、次のジャンルで提供しています。

行政・施策情報/レクリエーション/機器や器具/ネットワークづくり/経済・雇用/健康・医療/生きがい情報士/インターネット/今月の予定/今後1年の予定/生きがい情報/イベント

■羅針盤@Matumoto生きがい政策と知識について、豊富な経験と造詣をもつ健康・生きがい開発財団の常務理事松本吉平氏が、時代のポイントとエッセンス、そして視点を明快な文章で、書き下ろします。

週1回、新しいテーマが加わります。

いままで掲載済みの内容です。

第一回 構造改革と生きがい情報士
第二回 最近よく言われだした「未病」とは?
第三回 平成13年版「高齢社会白書」について
第四回 「シニア社会学会」設立の意味
第五回 「定年後はイキイキ人生」

■サーチエンジン登録状況

サーチエンジン登録も順調に進んでいます。

”生きがい情報士”で検索すると下記のサーチエンジンに、登録が見つかります。

Goo/Google:Biglobeサーチ/Inforseek/yahoo 生活/文化 シニア/Lycosウェブページ

インフォメーションデスク“明日”

■ユーザー登録のおすすめ

生きがい情報士有資格者、現在資格取得のために履修中の学生、情報士養成に携わる先生方には、それぞれ専用の活動支援メンバーサービスを提供しています。情報ツールとなるように、今後ますます充実してまいりますので、是非、ホームページにてオンライン・ユーザー登録をお願いします。

■羅針盤@Matumotoの今後の連載

今後の連載予定です。お楽しみに。

第六回 「出生率1.35、4年振りの上昇」
第七回 「長寿伝説について(1)」
第八回 「長寿伝説について(2)」

生きがい情報学会の意味

学会設立に関しては、前号の通信で「設立プロジェクト」がスタートし、「年齢も職歴も異なる有資格者が自発的に集まり、自由に討論する中で進められる」とご案内いたしました。また、財団が隔月発行している健康生きがいづくり活動支援情報誌「アドバイザー活動ニュース」の2000年5月号でも、下記のような学会設立の提案をしております。(「アドバイザー活動ニュース」2000年5月号参照)

<中略>従来から長期間に亘り、生きがい問題についての研究会をもっている地域協議会やアドバイザーグループもあり・・・・<中略>このような研究成果は、適当な段階において広く社会に発信し、世の批判を仰ぐことにより更に深まることも考えられ、そのような研究機関として、サロン的な組織をつくり、そこで集約して、生きがいについての考え方や情報等を世に問うことも有効なのではないかと考えます。<中略>将来的には研究グループとして学会のようなものを作ることも視野に入れて、更に研鑚にはげむ場を提供することも有益なのではないでしょうか。例えば試案として「生きがい情報学会」のようなものを立ち上げ、事務局はとりあえず(財)健康・生きがい開発財団内において、アドバイザーや情報士に限らず、広く一般からも会員をつのって、定期的に勉強会をひらくことから始めるのも一法だと思います。

さらに、この7月にインフォメーション・デスクに登場した新コーナー「羅針盤@Matumoto」では、すでに立ち上げられた「シニア社会学会」の位置づけと「生きがい情報学会」の必要性について説明しています。(http://www.ikigai−inf.com参照)

「シニア社会学会」と書くと、「シニア社会学」を軸として集まった「会」とも読めますが、「シニア社会」を総合的に研究する「学会」というのが正解です。去る6月9日、早稲田大学の大隈講堂で設立総会が開催され、学会として発足いたしましたが、まだ具体的に何をやるかについてはきまっておりません。「シニア社会」というと、既に成熟して活力のない社会を想像しがちですが、我が国のように高齢化が進んだ国においては、これをだれもが人生の未来に希望がもてる社会に変えていかないと、社会全体が沈滞してしまいます。シニア世代の利益代表を目指すのではなく、シニア世代がもっている経験や知識を出し合い、世なおし活動をすすめるために、学会という名前のもとに組織化を図った訳です。従って、この学会に参加する為には、年齢・性別・仕事の領域などの条件は一切つけておりません。<中略>これは生きがいの分野にも深くかかわる問題であり、シニア社会学会の設立を機に「生きがい情報学会」のようなものを立ち上げ、今迄の研究成果と今後の研鑚結果とを集約し、世間に発信しては如何でしょうか。

月初には、まず学会設立への足がかりを築こうということで、第1回の「生きがい情報研究会」の参加案内を生きがい情報士と養成校教職員及び養成事業関係者等の方々に発送しました。8月から月1回程度のペースで開催される研究会が「生きがい情報研究」の「種子」となり、学会へと実を結ぶまで、みんなで日光となり恵みの雨となり肥やしとなって育てていきましょう。

これからの予定

生きがい情報士支援行事

8月生きがい情報士通信5号発行
8月研究会スタート
9月講師養成研修会
12月生きがい情報士通信6号発行
3月主任教員研修会
3月生きがい情報学会設立予定

資格審査試験関連

11~12月模擬試験実施(各養成校にて)
1月19日(土)資格審査試験実施
2月上旬合否発表

養成校申請関連

9月指定養成校説明会①
10月指定養成校説明会②
11月指定養成校説明会③


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